さくら 地球が生まれた日から 積み重なってきた 永い時が 春の陽にめざめ 透明な時代の層になって 浮かび上がっている 興り 亡びて 流れてきた 歴史のふちに 咲きついできた花 さくらの うすいはなびらが めざめた時と 触れ合いながら 散っている 弾かれ 吸い込まれ すべり ゆすられ 時の階を降りてくる
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